最近歩くのがずいぶんと楽になった。というのは膝が曲がるようになったからだ。僕はひどい反張膝で、麻痺足を降り出すたびに、足が着地すると途端に膝がガチッとロックされてしまう。こうなると麻痺足は棒のようになって地面を蹴って歩くという動作ができない。普通、人はわずかに膝を曲げて歩いているのが自然だ。だが僕のように反張膝という症状に悩まされるとこの膝を曲げて歩く事ができない。

反張膝を治そうと懸命に頑張った。毎日々同じ事の繰り返しで死ぬほど退屈だが、それでも休み休み頑張った。2年〜3年やっても一向に改善しない。ここでもう諦めた。しかし、気を取り直して馬車馬のようにリハビリした。毎日の生活がリハビリと思う事にした。買い物も毎日行った。雨の日も風の日も、雪の日も。 キッチンに立つのもリハビリと毎日食事作りに励んだ。後片づけもした。片手でお盆を持ち、茶碗を載せて運ぶのはすごく疲れる。そういう暮らし得を10年続けていたら、もういいやと思い始めた。しかし、諦めきれずに、時々膝を曲げて歩ける訓練も時々していた。階段リハビリとか。

15年ぐらいたった頃、膝がわずかに曲がるのを実感した。大喜びで、またリハビリに精を出した。3年が経ち、4年が過ぎてもそれ以上の進展はない。わずかな変化を針小棒大に感じていた。投げ出したり頑張ったりを続けていた。その内に腰が痛くて立ちあがれないようになっていく。このまま寝たきりになったらどうしようという恐怖感が常につきまとう。 腰痛の改善にと整形外科の門を叩いた。中国鍼やカイロ、マッサージ、整体、鍼灸、色々通ったけど、全て徒労に終わった。もうお手上げだ。最後の手段として水泳を始めた。歩けなくなった時に備えて、セニアカーも買った。腰痛は完全に治ったわけではないが、一時に比べるとずいぶん改善している。そしてなぜか膝を曲げて歩けるようになってきたのである。 膝を曲げて歩けるというのはすごく楽だ。これは健常者にはわからないと思うが。膝を曲げて歩けると言う事は麻痺足にも体重が乗っている事を意味する。しかし、もう発病から25年が経過した。もっと早くから階段リハビリと水泳を頑張っておくべきであった。
                                                     2012/03/21記 
             

完全麻痺の脳神経が回復する事はないという。それでも訓練を続けていると新しい神経回路が形成されるらしい。では新回路の形成にいったい何年かかるのか。20年以上かかり、知覚が戻ってき動きが出るにはどれぐらいかかるかは不明。感覚が戻らない事には訓練のしようもないがそれでも継続が必要と痛感。

水泳を始めて半年ぐらいで麻痺足の膝が意識しなくても曲げて歩けるようになった。大喜びしたが、歩きが少し楽になってそれだけだった。それからしばらくすると麻痺足にわずかに感覚を感じるようになった。27年も全くの無感覚だったものが、わずかでも感覚を覚えたので有頂天になった。これから一気に回復に向かうのかと、期待に胸を膨らませたが、状態は遅々として進まない。他人が見たら全く変化なしと一蹴されるだろう。

毎日毎日歩いているとわずかな変化も幻に思え、所詮は障害者だと落胆する。そういう事の繰り返しが年々も続く。苦しいリハビリなど止めてしまおうと時々想う。しかし、他にすることも無し、徒労とわかりつつ買い物ついでに通る駅の階段を麻痺足に体重をかけて、ゆっくりと2足1段で上ってゆく。不自由そうな姿を見かねた親切な人が「向こうにエレベーターがありますよ」と声をかけてくれるが、説明するのも面倒なので「はい」とだけ返事する。

腰を下ろす時、ゆっくり下ろす事ができなくて、途中まで健足1本で支えられなくて、ドスンと尻餅を付いていたのが、最近はかなり下まで持ちこたえられる。また、立ちあがる時にも麻痺足から立てるようにもなった。わずかながらも麻痺足で地面を蹴っている感も覚える。

28年前の発病当時、全くの棒足でブン回し歩行で強引にあるいていた頃に比べると、ずいぶん楽に、長距離も歩けるようになった。やっぱりこれは脳神経の新しい回路が形成されている過程なのだろうか。障害を持ってるとわずかな変化を針小棒大にとらえる癖があるので蜃気楼なのかもしれない。
2013/03/05記

麻痺足にもずいぶんと体重をかけられるようになった。こうなれば締めたもの。急速に改善が進むと思っていたらそうではなくて、わずかにわずかにしか進まない。しかし、確実に前進はしている。ここんとこ泳いでいると麻痺足でも水を蹴っている感じがする。当初はダラリと水中に下がっていた左足が、左手を動かすようにイメージして泳ぐとつられて動いている。体を思いっきりローリングさせて泳ぐと良い。ただ、ものすごく疲れるので25M泳ぐのがせいぜい。連続で50M泳げるようになると良いのだが・・・。
2013/05/23日記。


麻痺足に体重を感じられるようになってどれぐらい経つだろうか。1年ぐらい。いや、もっとかな?
最近は立ちあがる時も座る時も麻痺足からするようにしている。以前は腰を下ろしながら屈むという動作をすると、途中でドスンと尻もちを着いていたが最近はかなり低い位置まで腰を下ろせる。健常時のようにスッと座ってスッと経ちあがれるようになるといいのだが。アキレス腱がちじんでいるので、かかとが付かない。これからはどうやってアキレス腱を伸ばすかを考えなくては。昔、25度の角度の付いた立ち台を作ってもらって自宅の壁際に置いて立っていたのだが、効果がないので続かなくて、捨ててしまった。写真はリハビリセンターで矯正台に立っている。(28年)

              
どこかの病院やデイケアーにでも行けば良いのだろうが。面倒が先に立って自宅でなんとかならないかと、机やキッチンの流し台に掴まって
立ち屈みをしていたが、これも根性が無くて続かない。思い出して時々やるけど。毎日50回ぐらい1年も続ければかなりの改善が見込めるが、
毎日の生活に追われてるからを言い訳にして止めてしまう。悪い癖だ。

そうそう、最近、体をゆするように歩くと楽に歩ける事に気が付いた。両手を振って歩くのが理想だが、手を振ると麻痺手が曲がる。体を左右によじりながら歩くと手が曲がらず歩行が楽になる。手は動かなくても振っても延びたままだと良いのだが。
2013/05/29 記

泳いでいる時、麻痺足がバタ足をしている感じを覚えた。
ほんの少しだけど麻痺足も動いている。
泳ぎ終わってプールサイドに腰かけて麻痺足をバタバタやると少し動く。
足を内側に曲げてみると少し曲がった。
麻痺足が動くと泳ぎやすい。しかし、タイムアップを図るには程遠い。
ただ動くだけでは推力にならない。力強く水を蹴るにはこれからの訓練にかかっている。
2013/09/14記


2013/09/22
この日シャークの練習日で、これまで左でしていた息継ぎを右に変える事ができた。


             

これまで健側の右手足だけで泳いでいたのを改める。2014/01/21日から麻痺側の左の肩ともを動かして泳ぐ方法に切り替えた。

麻痺側の肩と足も使って泳ぐと死ぬほど疲れる。25mでヘロヘロになり数秒休んで、また25を折り返す。全部で32本、だいたい45分〜50分ぐらいかかる◆麻痺側を強引に動かすのは容易な事ではなく、頭部を水中に叩きつけるようにヒネルと体がローリングして麻痺側の肩をようやく動かせる。健手の右手で水を?くと麻痺足の左もつられて動くので、かろうじて泳げる。全力で泳ぐのは25mを2本が限度で、後はだんだん肩の回りが悪くなる◆これを32本やるように決めている。こういう状態で泳ぐと胃の中を空っぽにしておかないと、後で胃がもたれるなどの違和感を覚える。なので昼飯を食べないで泳ぎ、帰ってから遅い昼食をとるようになった。1月21日以来の事である◆午前中に買い物を済ませ、11時38分の巡回バスでクロスパルへ向かう。帰りは14時15分の巡回バスに乗るので家に戻るのは14時30分ぐらい。2014/03/07記

これまでは25mを32本泳ぐのを日課にしていたが、昨日初めてロングで泳いだ。

7/19日福岡県の障害者水泳記録会がある。
泳法を変えたので25m自由形だけに出るつもりでいたが、
身障者福祉協会の理事さんが50mにも出たらどうかと言うので、
25mと50mにエントリシートを出してもらった。
<2014/06/23日の泳ぎ>
25m×2
50m×2
100m×5
200m×1
150m×1
だいぶん麻痺側を動かして泳ぐ事に慣れてはきたが、やはり疲れる。
そして長くなるに連れて麻痺側の肩の動きが鈍くなる。
泳ぐのは大して早くならないが、歩くのが楽になる。
それと麻痺足に体重がかけられるのも向上している。


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