1985/01/16
琉球大学の工事現場で突然脳内出血に倒れる。
沖縄に10日間入院し以降福岡広川町の馬場脳神経外科へ転院。
1985/0/4/国立療養所筑後病院へリハビリ目的で転院。



同じ左片麻痺の高木氏とパチリ。
氏は総会屋と名乗っていたが、退院後はあっていない。


1985/11/01
親父が柳川の福祉事務所を訪ねて、紹介されたのが<福岡県身体障碍者リハビリセンター>



訓練室でアキレス腱のストレッチの為、矯正台に立つ
左は同室の西村氏・八百屋さん。



運動会


屋外歩行訓練の帰りにセンターの入り口で休憩
団体で隊列をなして花見の海岸まで歩く。


1986/03/31/
リハビリセンター退所後実家へ戻り養鶏を始める。



障害年金初回金で
スズキマイティーボーイ/2AT/を購入





実家裏の空き地にオンボロの鶏舎を手作り。
片麻痺での作業は死ぬほど疲れる。何か違う病気にでもかかったかと心配になる。



1986/11/30/
卵を産みだすも、付き合っていたリハビリセンターの職員と結婚を決意し、



70羽の鶏全部を知り合いに無償でゆずって、糟屋郡古賀町へ転出。
彼女の住む公団住宅で同居を始める。






1997/02/05/
軽井沢のホテル星野で5万円の挙式。
披露宴はなし。





自分が食事の用意をし、彼女が掃除洗濯を担当。働きに出る。生活費は折半。

 

毎日毎日歩行訓練に明け暮れた。しばらくすると3キロぐらいは歩けるようになるが、ほとんど右足1本で歩いているので死ぬほど疲れる。麻痺側の左足を使って歩く練習をしなければならないのはわかっているが、どのような訓練が効果的かわからない。PTに聞いても返事ははかばかしくない。ADLは自立しているので大した問題は無い。後は本人の努力次第ということになる。

しかたなく一人で歩行訓練に励むしかない。手の方は廃用手を告げられて諦めた。手は足よりも動きが複雑なので治る見込みはゼロだと言う。思い出したように肩を回したり腕を伸ばしたりする程度にとどめた。

28年歩く練習に明け暮れたわけだが、改善はゼロである。ただし、慣れることで少しはましかなという程度。

50歳を過ぎた頃から腰痛に悩まされるようになる。整形外科でMRIを撮ると4番と5番腰椎の辺りの椎間板が薄くなっていると言われた。直ぐにどうという事はないだろうが将来影響が出るだろうとも言われた。腰痛の原因は片マヒによる異常歩行から来るもので、これも後遺症のひとつだと言われる。病院でホットパックや低周波治療をやるも効果は無い。

腰が痛いのを我慢できないときはマッサージに行くことで凌いでいた。そして2011/01/末日。健側の右腕が痛く配膳のお盆を持てなくなった。あまりの痛さに耐えかねてネットで調べて博多駅前のカイロプラックの門を叩いた。手を動かす筋を痛めているので体の矯正をしてもらうとその日には痛みが取れたので大喜びして腰も治るかもしれないと3ケ月治療に通ったがダメだった。カイロは保険が効かず現金支払いなのと、博多駅までの交通費もバカにならないので、カイロの治療は断念した。

マッサージに行くのも治療費がかかるし、その時は良いけど、直ぐに痛くなるので、水泳に通ったらどうだろうと考えた。水泳は腰痛に良いとテレビだか本だったかで聞いたり読んだりしていたのを思い出したのである。水泳は94年ごろ福岡市障害者スポーツセンターに1年ぐらい通っていた時期がある。片手だけでも泳げたが、古賀からスポーツセンターまで30キロを車で通うので面倒になって止めていた過去がある。

腰痛が酷い時は畳の上から立ちあがるのも困難で死ぬほど痛いのを我慢して立ちあがるしかなかった。しかし、一度立ち上がると、後はよちよち歩きをしていると痛みも緩和されるのである。本当に痛い時はこのまま立てなくなったらどうしようという思いがして寝たきりになるかもしれないという不安が頭をよぎり水泳に取り組む決意をした。

古賀市にもクロスパル古賀という健康文化施設が出来て、スポーツジムや水泳のプール,体育館もあり、無料の巡回バスも出ているというで、クロスパル古賀の会員になった。2011/04/19日のことである。

水泳もしながら同時にマッサージと整骨院にも通っていた。泳ぐのは800メートール50分ぐらいとした。巡回バスバスを利用する場合このぐらいの泳ぎがちょうどよいのである。

水泳を始めて3月が経った頃、2011/07/30日の事であるが、これまで意識して膝を曲げて歩いていたのが意識しないでも曲がるようになった。28年間も膝を曲げて歩ける事を夢見て毎日〃訓練しても何の変化もなかったのに。これはいったいどういう事だろうと不思議であった。



最初の頃は、健側の手足だけで泳いでいた。マヒ側の手足は水中にダラリと下がったままである。この状態で泳ぐのは死ぬほどキツイし、疲れる。それに片手と片手で泳ぐというのはとても泳ぎにくい。それでマヒ側の手足も動かす感覚で泳ぐと泳ぎやすい。しかし、これは感覚だけの事である。実際には手足は動かない。それにほんの数メートールで息ついてしまう。

それでも腰痛をなんとかしたいという気持ちから水泳は継続している。

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