階段リハビリに取り組むようになると、手摺なしで上下できるようになり、大喜びした。もう階段を上るのが楽しくてしょうがない。しかし、半年ぐらい経過すると4番5番腰椎付近に痛みを覚えるようになった。この腰痛は平成16年頃から出始め良かったり悪かったりを繰り返していた。まあ、なんとか痛みとも付き合ってこれていたのだが。それ以上に痛みを感じるようになった。痛みの原因をあれこれ考えていると。手摺を持たずに階段を上下するのが原因のように思った。緊張の強い片麻痺で2足1段で階段を上下するのは、健側の腰に多大な負担がかかっているのだ。それで階段リハビリを一時中止すると腰の痛みが以前のレベルに戻った。しかし、階段リハビリは続けねばならない。それで手摺を持って上下することにしたのである。手摺を持って、麻痺足に体重をかけながら一歩づつゆっくりと上下する。この方法以外に反張膝を改善する方法を思い浮かばない。また実際に大きな改善が見られるので毎日続けている。1年後にどんな風になっているか楽しみだ。(2010/02/20記)

2011/07/30
意識して膝を曲げなくても自然に膝が曲がるようになった。ずいぶん歩きやすい。かと言って完全に治ってはいないけど、大きく前進した事は確かだ。棒のように突っ張ってブン回し歩行していた時に比べると格段に歩きやすい。もっと早くから階段リハビリに取り組んでおくべきであった。(2012/04/10日記)

麻痺足に体重をかけられる事と感覚の戻りを実感している。2本足で立っている、2本足で歩いていると実感。(2012/08/25日記)

反張膝というのは図のように麻痺足は突っ張り、健足は膝が曲がって滑らかである。このように左右の足が全然違う状態で歩くから腰椎などに多大な負担がかかり体のあっちこっちに悪い影響を与える。また片麻痺どくとくの非常に重い疲労感を伴う。

2011/07/30日、反張が取れた事を実感する。階段リハビリを続けていて、少しずつだが、膝が曲がるような気配は感じていた。マヒ足にも体重をかけられるようになり地面を蹴っているような感じはしていたが、常に膝曲げとマヒ足に体重をかけマヒ足で押し出す事を意識しなければならなかった。しかし、本日2011/07/30日、朝歩きだすと自然に歩けている事を実感した。こういう場合、手前みそになりがちであるので今後も様子を見る必要があるだろう。しかし、確実に反張は軽くなっている。

2013/02/05日、麻痺側の左足で体重を支えている事を実感。これまでも、あ、感覚が戻りつつあるのは感じていたが、マヒ足で体重を支えている感はなかった。格段に歩きやすくなった。

2013/09/12日階段リハビリを本格化させた3年前に比べるとずいぶん麻痺足で体重をささえられるようになった。バランスを崩しても簡単にはコケない。椅子から立つ時も少しだけ麻痺足から建てる。以前は麻痺足から立つなんて考えられなかった。それに歩行が滑らかになって歩きやすい。今年の夏は異様な暑さで外歩きなどとてもできる環境にではなかった。涼しくなったら頑張ろうと思う。水泳を始めた事も膝が曲がるようになった一因と思われる。水泳と階段リハを継続して行こう。



水泳を開始から7年目に入った。腰痛目的で始めたのであるが現在思わぬリハビリ効果が表れてきた。反張がずいぶんと軽減されてきた。おかげで階段リハビリも順調にこなしている。感じることは人は体全体を使って歩いているということだ。足だけのリハビリをやっても一向に改善に向かわないのに、水泳は体全体を使うので、これが良いのだと思う。手足は連動して動くようになっている。手を振って歩くと歩きやすい。足だけに気を取られていたが、根本的な原因である脳を治療することを忘れていた。脳を治療するというのは麻痺側の手足を動かすことだ。それも交互に動かさないと意味がない。

人間の体は4本の手足が連動して動くようにシステム化されている。手だけ、足だけを別別に訓練していてもそれは片手片足で暮らすことになれただけである。手はあきらめているが足だけはなんとかしたい。これまでまったく感じなかった足の感覚も徐々にもどりつつある。麻痺足に体重をかけられるようになったので、転倒もしない。何よりも反張が軽くなったのでとても歩きやすくなった。これからも水泳と階段リハビリを頑張りたい。2017/04/05

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