脳卒中後の性生活ににおいては自分の体験上においては、健常者時代と体位以外での変化はない。片麻痺になって一番気がかりなのは行為の最中に脳梗塞や脳出血の再発がおきないかという点であるが、かなり激しい行為に及んでも再発はない。ただし、日常生活において水泳と5000歩行という運動をこなしてのことではある。(60歳以下の時)
ただ脳梗塞の場合は脳出血と比べていくらか再発の可能性は高いかもしれない。リハビリセンターにいたとき57歳の男性がいた。脳梗塞から左片麻痺となった。この男性は夜中にマスターベーションをしていて心臓発作を起こしたと見えて、朝ベッドの中で冷たくなっていた。動く方の手にはティッシュが握られ、パジャマのズボンは下げられていたというからマスをしていたのは間違い無い。
医師の診察を受けて健康管理をしておれば普通に行為をしても心配はいらない。ただし、体調が悪いとき。飲酒の後。血圧が高い。このような場合は止めておいた方が懸命だ。
それと体位にも工夫がいる。片手だとペニスを女性の膣口にあてがうことができないので挿入が難しい。女性が慣れた人なら自分で導いて挿入を手伝ってくれ、結合にいたるが。不慣れな女性だと恥ずかしがってうまくいかないだろう。
脳出血にしろ脳梗塞にしろ半身不随の身になると、男がベッドの上でまず考えるのは愛の行為ができるだろうかと点ではなかろうか。うなだれてしぼんでしまったセガレをみながらため息をついていた時期を思い出す。
セガレが立つか立たないかは男にとっては大きな問題である。しかし、医者に聞くにも抵抗があってなかなか切り出せないで悶々としていた。愛の行為などで興奮すると脳出血を起こした部位がまた破れやしないかと不安になる。
ある日看護婦長に聞いてみた。一度敗れた血管はどうなるのかと。婦長の説明はこうだ。
「血管が破れると血小板が集まってきて敗れた箇所をふさいでくれます。体を怪我するとしばらくすると血が固まってきて傷口をふさいでくれるでしょう。一度敗れた箇所は以前よりも強くなります。これは骨折しても同じで、一度骨折した箇所は前よりも強くなるのと同じです。人間の体はそのようにできています。もし、再発があるとすれば他の場所にコブができている場合です。」
通常の生活において同じ箇所の血管が破れることはまず無いということだ。しかし、そうは言っても行為の前にどうしても気になる。であるが、理性よりも欲望が勝って事に及ぶわけだが。今まで一度も再発が無いのであるから本当だ。20数年もやってるから間違いない。ただ、体調が悪いときや大量に飲酒したときは避ける方が懸命であろう。
以下参考になる。
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「腹上死する人の多くはもともと心臓や脳になんらかの潜在的疾患を抱えていた。それに気付かずに性行為し、血圧や心拍数が急上昇して脳出血や心筋梗塞を起こすのです」(専門家氏)
とくに高齢男性の場合、激しく腰を振り続けることは難しく、途中で休むことになる。この繰り返しの結果、自律神経のバランスが崩れ、血流が乱れて心筋梗塞などを引き起こすのだという。
上野氏が発表した腹上死に関する論文によると、「腹上死」に占める女性の割合は8%ほどで、9割以上が男性だった。死因の56%が心筋梗塞や冠状動脈硬化などの心血管系で、43%が脳出血やくも膜下出血などの脳血管系、その他が1%となっている。
「腹上死というと挿入中の死亡を想像しがちですが、発作が起きるのは行為後が大半で、特に心臓系疾患の場合は行為を終えてから数時間後のケースが多い。いわゆる“腹上死”のイメージに近いのは脳血管系の場合で、性交中や射精直後に突然意識を失うことがあります」(上野氏)
腹上死の発生場所は自宅、ホテル、愛人宅の順だが、男女の間柄は「夫婦」よりもも「愛人関係」が多いというのは興味深い。
海外の研究結果にも同じ指摘があった。米国クリーブランド・クリニックの心臓外科医マーク・ギリノフ氏とスティーブ・ニッセン氏は2012年に刊行した著書『Heart
411』で、1972年から1992年までの20年間に起きた2万1000人の心停止について分析した。
そのうち、〈セックスの最中、あるいは直後に心臓発作を起こす男性のほとんどは若い女性と浮気をした中高年〉だとしている。ちみに心停止した人の平均年齢は61.3歳だった。
米国ミシガン州立大学のフイ・リュウ准教授は57歳から85歳までの2204人についてセックスと心臓疾患の関連を調査。2016年に学術誌の中で〈過度の快楽や満足を得るセックスは心臓発作などのリスクが高い〉、〈高齢男性がセックスを行なう際にオーガズムを得ようと励むことは心臓リスクを高める〉と述べている。
つまり、中高年男性がセックスに張り切り過ぎてしまうと、腹上死のリスクが高まるということだ。
腹上死」のことを、愛する女性の胸元で絶頂のまま息絶えること──などとロマンチックに考えている人もいるようだが、実際、セックスを謳歌する世の男女にとって深刻な問題である。
ED治療などを行なう「新宿ライフクリニック」院長の須田隆興氏がいう。
「セックスにより心拍数や血圧が上昇した結果、病気が誘発されて死ぬことをいいます。とくに多いのが心臓血管に問題がある人が心筋梗塞や狭心症を起こしたり、あるいは脳卒中で亡くなるケース。その他、不整脈など体や血管、臓器に持病がある人も、腹上死のリスクがあるといえます」
想像してみてほしい。不倫相手との逢瀬で腹上死でもしようものなら、遺した家族に線香さえ上げてもらえないのではないか──。
最近、60歳を超えても活発な性生活を送っている人が増えているが、持病や何らかの身体的リスクを抱えながらセックスをしている人も少なくない。若い人に比べ、年配の人ほど、より腹上死の危険に晒されていることは間違いない。
米国心臓協会と欧州心臓学評議会が共同声明を出したのは、そうした近年の状況を受けてのものだった。
今回の共同声明を執筆した、米国心臓協会の特別研究員で米ウィチタ州立大学(カンザス州)のエレイン・ステインク教授がいう。
「心臓や脳などの手術をした患者でも、パートナーとの親密な生活をとり戻そうとして、不安を感じながらも性生活を復活させようとします。問題はこの不安を相談する場所がないことなんです。声明では、医師や看護師ら医療従事者に向けて、不安を抱える患者にどう対応すればいいのかのガイドラインを示しています」
では、具体的にどんなことに気をつければいいのか。ここでは3つのポイントを共同声明から紹介する。
●医師に相談して不安を取り除くこと
<不安そのものが、心臓疾患などの病気を起こす可能性を増す。医療従事者は性生活の不安について患者が話しやすい環境を作ることが、まず第一歩である>
不安を取り除くには医学的根拠に基づいた医師のアドバイスが効果的。少しでも不安を感じたら医師に相談すること。
●まずは焦らず前戯から
性生活を再開させたとしても、ゆっくりと段階を踏むことが必要だ。いきなり“全力投球”は危険。
<まずはハグやキス。次にお互いの性器への刺激に進む。そこで胸痛、過呼吸、急速あるいは不規則な心拍、めまい、行為後の不眠などが見られなければ、性行為をレベルアップさせていく>
●不倫相手とのセックスは高リスク
<“秘めた相手”とのセックスは、血圧や心拍を異常に高めてしまい、結果として、突然死や心臓疾患を引き起こすと推測されている>
調査では、腹上死するのは92.6%が男性で、そのほとんどが不倫相手とのセックスの最中だという。逆に、妻や慣れ親しんだセックスパートナーとの行為中に死亡するケースは少ない。
これは欧米だけでなく、日本を含むアジア圏の調査でも同様だったという。
恋愛問題に詳しいカウンセラー・マキはメールで女性の恋愛相談に応じていたが、いつしか「相談」とは名ばかりの赤裸々な告白が全国から送られてくるようになった。今回は、商社に勤務する28歳の女性からの相談だ。
社内で声をかけてきた顧問とただならぬ関係になり半年。「このご時世、デート費用の心配をしなくていいわ」って最初はそんな気持ちでした。
ただ問題は夜。齢70歳になるのに、顧問ったら激しいんです。身体中をねっとりとナメたあと、にゅるっ〜って感じで入ってくるんですけど、いつの間にかガンガンと腰を打ちつけ突き上げてくるんです。で、 終わるとハーハー荒い息。「大丈夫?」って心配してたら、先日、腹上死したときの対処法を箇条書きにした紙を渡されました。
ホテルで呼吸が止まったら捨てて逃げなさいとか、私の部屋で逝った時は救急車を呼んだあと、この手紙を自分の家族に渡しなさいとか。手紙には「彼女は将来のある身だから、ちゃんと対処するように」と書かれているそう。妙に悲しくなってしまいました。
だから最近は挿入はナシ。口と手でジワーッといく練習をしています。1日でも長く生きてて欲しいですから。
<セックス中の死亡者の92.6%が男性>
<オーガズムの瞬間は最大心拍数や血圧が急激に変化する>
<アナルセックスは迷走神経を刺激し心拍を下げ、血流を弱くするので避けるべき>
これらの仰々しい“セックス訓告”は、巷のセックス指南書からの抜粋ではない。権威ある米国心臓協会と欧州心臓学評議会が7月29日に発表した腹上死に関する「共同声明」の一部である。
腹上死(性行為中に死ぬこと)しにくい体位は、慣れ親しんだものがいいのかといえば、そうでもない。
<いくつかの実証研究によれば、最も体力を消耗するのは正常位。より体力消耗の少ないのは、自分が下に位置する時。それでも正常位をしたい場合は巨乳の女性を相手にすれば、胸がクッション代わりになり動きをフォローしてくれるかもしれない>
正常位に慣れ親しんでいる人は多いだろうが、実際、激しい動きを伴う体位だ。
パートナーが巨乳でない限り推奨はされない。とくに虚血性心疾患などの手術を受けた人にとって、正常位は腹上死のリスクが増大するという。
体力消耗の少ない体位として推奨されるのが、横向きに寝た女性の背後に回る「側臥位」だ。呼吸器に問題がある場合や、体の一部が不自由な人、腰痛がひどい人の負担が軽減される。 ED治療などを行なう「新宿ライフクリニック」院長の須田隆興氏もこう指摘する。
「激しいピストン運動は心臓や血管など体の重要な器官に大きな負担をかけます。一般に、下になるか、横たわってゆっくり動くような体位の方が負担がないとされています」
ちなみに、行為中に体位を変えることについては、
<調査では、セックスの最中に体位を変えたとしても、心拍や血圧に有意な変化は見られなかった。しかしオーガズムの瞬間には大きな変化が見られた>
というから、“最後の瞬間”には注意したい。
愛する女性とのセックスの最中、幸福と快楽に包まれながらあの世へ──。そう表現すると“男の本望”のように思えてしまう「腹上死」。しかし、それが本当に幸せな死に方だったと証明する人は誰もいない。どれくらい苦しいのか、その時の相手はどんな立場に置かれるのか、そして亡骸と対面する家族の心情は──。
ある60代の男性が中学校の同窓会に出席した。そこで数十年ぶりに女友達と再会し、杯を重ねながら思い出話に花を咲かせた。会がお開きになった後、勇気を出して彼女をラブホテルに誘ったところ、黙って頷いた。その時の男性の心の躍りようは想像に難くない。
しかし、数時間後に悲劇が襲う。情事の後、まどろんでいた男性はうなり声を上げて意識を失った。女性は慌てて救急車を呼んだが、病院到着後に死亡が確認された。急性の心筋梗塞だった。これは数年前、医師でジャーナリストの富家孝氏の知人に起きた不幸だ。
「彼は若い頃から不整脈の持病があったそうです。性行為は心臓に負担をかけます。かつての同級生との再会セックスというシチュエーションは興奮するでしょうが、それが心拍数を急上昇させて最悪の結果を招いてしまった」(富家氏)
「腹上死」は密室での出来事であり、しかもそれが家族も知らない相手や場所ともなれば、複雑な“人間ドラマ”を引き起こす。富家氏が語る。
「死亡が確認されると、死因を判断する検死が行なわれ、事件性なしと判断されれば行政解剖に、疑いありと判断されれば司法解剖に回されます。検死は警察立ち会いのもとで監察医が行ないますが、一緒にいたパートナーは、セックスの流れや体位などを詳細に聞かれます。ただし腹上死の死因は脳か心臓の疾患が大半ですから、首絞めなどのアブノーマルなプレイをしていたとしても、窒息死でない限り罪に問われることは考えにくい」
しかし、2人が秘密の男女関係だった場合には女性が性行為自体を隠そうとするケースもあるという。
「救急車が到着する前に女性が慌てて痕跡を消そうとしたものの、男性のパンツが裏返っていたり性器にティッシュがついていたケースがありました。バレなければただの病死として処理されますから、実際の腹上死はもっと多いのかもしれません」(前出・専門家氏)
相手女性がうろたえるのも仕方ないが、遺族はそれ以上のショックを受ける。富家氏の知人男性の話にはこんな後日談がある。
「亡くなった男性の長女は父親のことを真面目で誠実な人だと信じきっていたから、死亡時の状況を聞かされても『父はそんなことしない!』と大騒ぎしたそうです。不倫で腹上死したら、残された家族はその事実を詳細に知ることになる。救急搬送や解剖は行政手続きですから、遺族に隠すことはできません」(専門家氏)
戦後の内閣総理大臣から著名作家、アジアを代表するアクション俳優なども真偽は不明だが、腹上死と囁かれた。最近でも、角界を代表する親方がラブホテルで急逝。死因が急性心不全だったこともあり、この疑いが掛けられた。憧れを抱くのは自由だが、理想と現実を見つめ直すべきかもしれない。
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